長崎県美術館へジブリの絵職人「男鹿和雄展」を見に行ってきました。
となりのトトロをはじめ、ものすごい数の背景画が展示されていました。
行った人はジブリ映画を見直したくなるんじゃないかなー。
印象的だったのは、同じ風景での時間や季節、天気などの違いによる色の使い方です。
同じ場所の絵が昼、夕方、夜と3枚並べてあったりしました。映画ならではなのでしょうか。
そしてそれぞれの設定や描き方がとにかく細かいんです。
夕暮れ時の絵の中に「もう少し上の方まで明るく」など指示が入れられているものも多くありました。
夕方といっても映画の設定の中でさらに細かく描き分けられていたり、そんなことまで考えて映画を見ていなかったので申し訳ないと思うくらい細かかったです。
また、作品によって、タッチや色使いが違うのも面白かったです。
一番驚いたのはそれを仕事で描いてるってとこです。時間が限られている中であんなに細かい仕事をして多量の絵を描き上げているなんてすごいです。
展示の中には男鹿さんの絵だけではなく、トトロのほこらが再現してあったり(トトロが中でいびきかいて寝てた)、アニメーションの技法が説明してあったり見応えありました。
そしてついついいろいろ買ってしまうミュージアムショップで見つけた本
「サツキとメイの家のつくり方」
2005年の愛・地球博で建てられたというサツキとメイの家が出来るまでの様々な話が書かれています。
大工さん、瓦焼き職人、鋳物職人、左官職人などなど。
写真もたくさんあって、かなり面白いです。
この家は新築なんだけど、映画では昭和10年代に建てられて、20年以上たった昭和30年代にサツキたちが引っ越してきたという設定です。
それを本物のように当時の技法、材料で作ってさらに本当に時間が経って古くなったものに近づく様なエイジング加工をしているのです。
セットを作るのではなく、本物で本当に住める家を作っていて、男鹿さんの絵と同じこちらもかなり細かいです。
今は申し込めば誰でも見れるようだし、見に行ってみたいなぁ。
というか去年行っとけばよかった。
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