昨日、仕事が終わって携帯を見ると、懐かしい人からの着信がありました。
大学の研究室の教授からでした。
先生は私達の卒業間際に脳の腫瘍で倒れちゃって謝恩会にも卒業式にも出れず、
何年か後に研究室に遊びに行ったときも、人の名前とかぱっと出てこんし、
だ、大丈夫かな…て感じだったんだけど、
昨日の電話では、元気元気で安心しました。よくわかんないけど本人も「やっと普通の人の扱いをしてもらえるようになった」とか言ってました。脳ってのも回復するんだねぇ。
研究室は理系の学科の中で異色の意匠学研究室というところだったんですが、私が家具とかインテリア関係の仕事がしたかったので勉強の為無理やり?VectorWorksを買ってもらって存分に使わせてもらったなーとか電話中久々卒論をひっぱりだしてペラペラめくりながら当時のことを思い出して楽しいひと時でした。
昨日はあれはいい買い物だったと言ってました。
電話の用件は、
先生は芸術家(絵描きさん)でPCに疎く、なんかソフトのことで聞きたいことがあった(今頃になって学生さんが焦ってるらしい。大丈夫か!?)のと、どこかのデザイナーさんが先生のデザインの研究に興味を持っていて、そのデザイン論の研究をしてた私の卒論を資料に使ったいうのの報告でした。
もちろん他の卒業生のもたくさん使っているとは思うけど、何かの役に立ってうれしかった。
残るものってこんなに時間が経ってもなんか役に立つときもあるとよね~。
あと、技専の時面接受けさせてもらった家具工房の社長が偶然先生の友達だったんだけど、面接受けた後先生にその社長さんから連絡があったらしくて、そんとき採用する風に言ってたらしいので、そこで私が働いてるもんだと思ってたらしく、びっくりしてました。もう2年くらい前の話だ…。
当時私が先生に連絡して口利いてもらったような形になったら嫌なので、先生には連絡しなかったんだけど、私も忘れてましたよ。
一生懸命怒ってくれて、他の就職の斡旋までしてくれようとしてうれしかったです。
「今半分農業してます」って言ったら先生の中で芸術の世界からかけ離れているからか、さらにびっくりしてました。
先生は前述の通りTHE・芸術家って人なので話していてもどっか浮世離れした感覚があって面白い。
さらに今私が普段話す人達とは多分感覚が違うのでなんか面白い。
学生の時は、貧乏学生が多かった研究室メンバーに「お金に困ってるんだったらヌードモデルしなさい」って普通に言ってたし。
美大ってやっぱ行ってみたかったな~。毎日刺激的で楽しそう。憧れる~。
普通の人な私が私のいない世界に思いをはせてみたり。
みんなたまには顔見せなさいって言ってたよー。
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