手あぶり火鉢の拭き漆作業の様子です。
生漆はチューブから出してすぐは乳白色ですが、空気に触れるとすぐこんな色になります。初めの方は生漆にテレピン油を混ぜてしゃばしゃばの状態のを塗ります。
拭き漆なので塗りこんで、拭きとって、むろで乾かす…の繰り返しです。
<2月9日>2回塗ったもの。
1回目の後は3日〜5日程むろで乾かします。2回目以降は1日ずつかけて乾かします。色はまだまだ薄いです。
刷毛の使い方には慣れてきましたが、拭き取り方にまだムラがあったりしました。
塗る場所も、目の高さに合わせなるべく明るい場所で塗らないとムラや塗り残しを見逃してしまいます。
<2月12日>3回塗ったとこ。
ちょっと濃くなった。
隙間やキズにはこくそやさびというのを埋めます。埋めると1日乾かさないといけません。焦がし縁と蓋にはこのような補修をしました。
<2月16日>5回塗ったとこ。
初めの方は4面一気に塗ってから拭いていたのですが、この頃は生漆のみになっていたので、1面塗っては拭いてまた1面塗っては拭いて…とやっていかないと漆が乾いてしまうので拭くのが間に合いません。
<2月18日>7回塗ったとこ。
欅に塗った物にはかなわないけど、いい色になった〜。
ラッカーやウレタンで着色した物と比べると、木目がきれいに浮き出てきれい!手間かかってる分深みがあります。
そして昨日、中に入れる銅製の炉が届きました。果たして本当に入るのか心配…。
ひっくり返ってますが…定盤の上で歪みを直しています。
銅板は素手で触わったとこの色がすぐに変わっちゃいます。注意。
ビス用の先穴を開けてから別塗りしていた4本の部材を取付ます。
意外と難しい部分。
同じタモで同じ回数漆を塗っているのに、木取った木が違うとこんなに色の差がでました。
それに炉を引っかけます。
下の引き出し部分との仕切りまでの空間は20mm程空けています。
同じく別塗りしていた取っ手や引き出し、焦がし縁をつけるとこんな感じ。
日が経つと色が透けてくるのが漆の特徴でもあります。なので、透けてくることを想定して濃いめに塗っておくものなのだそうです。
おまけ
塗ってるMっちゃんとK籐さん
欅に塗っています。いい色!
色漆。木材工芸科の人の作品。
はけで塗って、乾かして、研ぐを繰り返す。
拭き漆よりはるかに難しいです。
色漆2。
乾くとまた色が渋くなります。
きれいな色がたくさんあって楽しそう!
技能祭もなんとあと1週間後!
早い〜。作業も大体みんな終わってて、終わった人は終わってない人の手伝いなどしています。
来週からは技能祭の準備に入ります。いよいよ来たーって感じです。
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