◆2級技能検定の演習について◆
これは卒業したら受験できる資格の演習で、鉋や鋸、ノミを使った手加工が課題になっています。
まず、仕上がり寸法より0.5mm大きい状態で材料をもらいます。
材料はラワン材です。
ラワン材は交差木理という木目を持っていて、15mm幅くらいおきにならい目、逆目…と交互に現れます。
なので、鉋をかけるとき必ず逆目で削る部分がでるということです。
鉋の刃はよーく研いで、裏金も詰め気味で逆目が止まるように削らなければなりません。
初めはこの材料の鉋かけをして、幅と厚みを決めます。
写真はありませんが、加工に入る前に原寸の図面を起こします。
②や④のような斜めの部分は図面から角度をとって、治具を作って加工します。
4箇所に組み手などの加工を施し組みあがった状態がこれ。
それぞれはうまくできても、組むと①と③が直角でなくなったり、
微妙なずれで隙間ができたりします。
仕上げ前の①〜④の詳細がこれ。
ノミもよーく研げていないとぼそぼそになって汚い仕上がりになります。
④の面腰部分はなんと上用の角度と下用の角度の治具を逆に使ってしまい、修正不可能なでかい隙間が…幸いここは木ネジで固定する場所ではずしたりすることはないので、今回はごまかすため木くずを削って埋めました。。そこ以外はまだよくできてたんだけどなぁ。もったいない。
組あがったら、目違を払って、木口を削り仕上げ鉋をかけ、面をとって完成です。
写真は4人分並べてみたところ。
一番奥のはまだ途中です。昼ご飯に出たバナナがなぜか乗ってます。
今回は何日かかけて丁寧にやったのですが、検定本番になると5時間で図面描きからやらなければなりません。手際がよくないと多分終わらないです。
しかも卒業試験でもこれをやらないといけないので、またいつか練習しないとなのです。
7月に入り最近は機械加工を主にした整理箱の制作に取りかかっています。
その話はまた今度。
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