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木製家具・小物製作 bügelのものづくり、nagasaki、ぶらり旅ブログ。
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自己紹介:
長崎で小さな木の家具を作っています。

名前は bügel。「ビューゲル」と読みます。
ドイツには行ったことないけどドイツ語です…
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2024/04/26(Fri) 00:50:34
いよいよ明日は技能祭です。

zenjitsu12.jpg


































丁寧に作った作品達が他の人の手に渡るのでなんだかさみしい気持ちもありますが、物を作って世に出すということはそういうことなんでしょう。使う人のことをまず考えて、何よりも壊れないものを作る。責任重大です。
無事に終わったらいいなー。

私の作品の紹介
zenjitsu1.JPG























<1作目のキャビネット>
本体/タモ・脚/ケヤキ
ラッカー仕上げ
¥23,000(即売品)



zenjitsu2.JPG



































<2作目のスタッキングスツール>
フレーム/サクラ・座/ペーパーコード編み
オイル仕上げ
2脚セット¥22,000(即売品)

zenjitsu3.JPG



































<3作目の手あぶり火鉢>
本体/タモ・焦がし縁/サクラ・取っ手/カバ
拭き漆仕上げ
¥30,000(抽選品)

zenjitsu4.JPG























<4作目のアクセサリーボックス>
本体、蓋/クルミ・象嵌/ヒノキ
ウレタン+オイル仕上げ
¥4,000(即売品)


まだまだいろんなことをやってみたかったなぁ。

zenjitsu10.JPG























zenjitsu11.JPG



































2月後半頃。
みんな追い込み中。



今日の会場の様子。
レイアウトとかよりよいものを求めて変わり続けてます。
学校にある物でレイアウトってなるとなかなか難しいみたいです。

zenjitsu5.JPG



































和家具抽選品コーナー

和家具を作る人が多いのはやっぱり手加工の技法で学べることが多いからだと思います。


zenjitsu6.JPG























北欧っぽいコーナー

zenjitsu7.JPG























エレガントコーナー


zenjitsu9.JPG























今年は椅子を作りたい人が例年より多かったらしく、椅子がいっぱいあります。


zenjitsu8.JPG























奥のテーブルには木材工芸科の作品が並んでいます。



学生も一般のお客さんと同じように、抽選品に投票することが出来るので、火鉢に入れようと思います。自分の作った物で一番手が込んでいるので、当たってほしいけど、はずれても当たった人に大切に使ってもらえますよーに。
それでは明日がんばりまーす。
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2009/03/07(Sat) 00:16:06
手あぶり火鉢の拭き漆作業の様子です。

hibachi48.JPG























生漆はチューブから出してすぐは乳白色ですが、空気に触れるとすぐこんな色になります。初めの方は生漆にテレピン油を混ぜてしゃばしゃばの状態のを塗ります。

拭き漆なので塗りこんで、拭きとって、むろで乾かす…の繰り返しです。


hibachi34.JPG



































<2月9日>2回塗ったもの。

1回目の後は3日〜5日程むろで乾かします。2回目以降は1日ずつかけて乾かします。色はまだまだ薄いです。

刷毛の使い方には慣れてきましたが、拭き取り方にまだムラがあったりしました。
塗る場所も、目の高さに合わせなるべく明るい場所で塗らないとムラや塗り残しを見逃してしまいます。



hibachi35.JPG























<2月12日>3回塗ったとこ。

ちょっと濃くなった。

隙間やキズにはこくそやさびというのを埋めます。埋めると1日乾かさないといけません。焦がし縁と蓋にはこのような補修をしました。

hibachi37.JPG























<2月16日>5回塗ったとこ。

初めの方は4面一気に塗ってから拭いていたのですが、この頃は生漆のみになっていたので、1面塗っては拭いてまた1面塗っては拭いて…とやっていかないと漆が乾いてしまうので拭くのが間に合いません。


hibachi38.JPG























<2月18日>7回塗ったとこ。

欅に塗った物にはかなわないけど、いい色になった〜。
ラッカーやウレタンで着色した物と比べると、木目がきれいに浮き出てきれい!手間かかってる分深みがあります。



そして昨日、中に入れる銅製の炉が届きました。果たして本当に入るのか心配…。

hibachi39.JPG























ひっくり返ってますが…定盤の上で歪みを直しています。
銅板は素手で触わったとこの色がすぐに変わっちゃいます。注意。


hibachi40.JPG
























ビス用の先穴を開けてから別塗りしていた4本の部材を取付ます。
意外と難しい部分。


hibachi41.JPG
























同じタモで同じ回数漆を塗っているのに、木取った木が違うとこんなに色の差がでました。


hibachi42.JPG























それに炉を引っかけます。

下の引き出し部分との仕切りまでの空間は20mm程空けています。


hibachi44.JPG























同じく別塗りしていた取っ手や引き出し、焦がし縁をつけるとこんな感じ。
日が経つと色が透けてくるのが漆の特徴でもあります。なので、透けてくることを想定して濃いめに塗っておくものなのだそうです。


おまけ

hibachi45.jpg



































塗ってるMっちゃんとK籐さん

欅に塗っています。いい色!

hibachi46.JPG























色漆。木材工芸科の人の作品。

はけで塗って、乾かして、研ぐを繰り返す。
拭き漆よりはるかに難しいです。


hibachi49.JPG



































色漆2。

乾くとまた色が渋くなります。
きれいな色がたくさんあって楽しそう!


技能祭もなんとあと1週間後!
早い〜。作業も大体みんな終わってて、終わった人は終わってない人の手伝いなどしています。
来週からは技能祭の準備に入ります。いよいよ来たーって感じです。
2009/03/01(Sun) 01:16:59
火鉢が明日完成です。
塗装は拭き漆という方法でやりました。
6回か7回塗ったのですが、今回は漆を塗る前までの作業を紹介します。

和家具で漆を塗るので欅が一番良いのでしょうが、高級な材料で失敗するのがこわくて「タモにします」と先生に言いました。。
欅に目が似ている物としてはセンがよく使われます。タモや栗も漆塗りにはよく使われます。


hibachi9.JPG

















まずは材料の隠し蟻の加工です。
機械で取れるとこは機械で取ります。

蟻の加工の前に鉋がけはしっかりやっておきます。
加工後だと蟻のサイズが変わってしまうからです。



hibachi7.JPG

















後は手加工です。これはオスの方です。
下の留めのとこは最後にルーターで取ります。


hibachi6.JPG

















がっちりウレタンボンドで固めます。

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後でRを取るので、角は平らな部分を残して加工しました。

hibachi11.JPG
























Rを取るとこんな感じになりました。
目地払いと仕上げ鉋もかけます。


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引き出しが入る部分は組む前に糸鋸などを使ってくり抜いておきました。


hibachi13.JPG
























切り抜いた部分は刃物の厚み分の隙間が出来てしまうので、2mmの
縁をまわします。

hibachi14.JPG



































縁の方がちょっと出ていてかまぼこ面に削ってあります。
もちろん留めでくっつけます。
材料はウォールナットです。

hibachi15.JPG



































台輪を組んでいます。
留めの部分にはビスケットが入れてあります。

hibachi16.JPG



































これは焦がし縁という取り外し可能な枠です。古くから使われているのは
黒檀や黒柿などの堅い木です。今回はきれいで堅い桜の木があったので、それを使いました。

hibachi18.JPG























一度ウレタンボンドで固め契り用の溝を治具を使って入れます。
取り外し可能なので、ぶつけたり落としたりする可能性の高い部分です。丈夫につくらないといけません。

hibachi22.JPG
























蓋の加工です。
留め端嵌めというのに挑戦です。
反り止めとして、両端に材料を嵌めます。


hibachi21.JPG
























本体には厚みの中心部にほぞになる部分を残し、嵌める方には溝を入れます。ルーターを駆使しないといけません。
本体の方は表と裏両方からの加工をしないと行けないので、精度を出すのが難しい!やや失敗で先生に直してもらいました。チーン。。

hibachi23.JPG























そして、蓋の裏の部分に節があったので、飾りの意味も兼ねて彫って埋めます。四角でも丸でもなんでもよいのですが、和家具っぽく蝶々型にしてみました。

hibachi24.JPG























トリマーで彫ったところ。隅はノミで直して欅の色のきれいな物を埋めました。

hibachi25.JPG























次は、本体に取り付ける取っ手の加工です。
型を2種類作って、ルーターのセンターピンも2種類使って表裏に型を張り替えながら形を作っていきます。
言葉で説明するのは難しいので省略。。
材料はカバです。


hibachi28.JPG























あとはノミや彫刻刀で形を整えていきます。

hibachi29.JPG























こんな風になりました。
梅とか松とかの和のイメージで作ったんですが、何人かに「耳」と呼ばれてました。


hibachi30.JPG



































本体にもハンドルーターで穴を開けます。丁度良い大きさになるよう刃とガイドの誤差を考え型を作って穴を開けます。

hibachi32.JPG
























取っ手をつけたところ。


hibachi33.JPG



































蓋ものせたところ。
蓋の取っ手もハンドルータで型を作って穴を開け、取っ手は手で削ったものをはめました。


焦がし縁の内側を隅丸にしたり、面の取り方など細かいところにも手を入れ愛着が湧きまくりの一品になりました。(難しく危ない加工が多く、けっこう先生に手伝って頂きました。。)
ほしいほしい〜。でも抽選品になってしまった。

漆塗りの様子はまた次回紹介します。
中に入れる銅の箱ももうすぐ納品されるのではないかと思います。ちゃんと入りますように。
2009/02/22(Sun) 17:17:38
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