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木製家具・小物製作 bügelのものづくり、nagasaki、ぶらり旅ブログ。
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長崎で小さな木の家具を作っています。

名前は bügel。「ビューゲル」と読みます。
ドイツには行ったことないけどドイツ語です…
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2025/07/22(Tue) 11:54:57
手あぶり火鉢の拭き漆作業の様子です。

hibachi48.JPG























生漆はチューブから出してすぐは乳白色ですが、空気に触れるとすぐこんな色になります。初めの方は生漆にテレピン油を混ぜてしゃばしゃばの状態のを塗ります。

拭き漆なので塗りこんで、拭きとって、むろで乾かす…の繰り返しです。


hibachi34.JPG



































<2月9日>2回塗ったもの。

1回目の後は3日〜5日程むろで乾かします。2回目以降は1日ずつかけて乾かします。色はまだまだ薄いです。

刷毛の使い方には慣れてきましたが、拭き取り方にまだムラがあったりしました。
塗る場所も、目の高さに合わせなるべく明るい場所で塗らないとムラや塗り残しを見逃してしまいます。



hibachi35.JPG























<2月12日>3回塗ったとこ。

ちょっと濃くなった。

隙間やキズにはこくそやさびというのを埋めます。埋めると1日乾かさないといけません。焦がし縁と蓋にはこのような補修をしました。

hibachi37.JPG























<2月16日>5回塗ったとこ。

初めの方は4面一気に塗ってから拭いていたのですが、この頃は生漆のみになっていたので、1面塗っては拭いてまた1面塗っては拭いて…とやっていかないと漆が乾いてしまうので拭くのが間に合いません。


hibachi38.JPG























<2月18日>7回塗ったとこ。

欅に塗った物にはかなわないけど、いい色になった〜。
ラッカーやウレタンで着色した物と比べると、木目がきれいに浮き出てきれい!手間かかってる分深みがあります。



そして昨日、中に入れる銅製の炉が届きました。果たして本当に入るのか心配…。

hibachi39.JPG























ひっくり返ってますが…定盤の上で歪みを直しています。
銅板は素手で触わったとこの色がすぐに変わっちゃいます。注意。


hibachi40.JPG
























ビス用の先穴を開けてから別塗りしていた4本の部材を取付ます。
意外と難しい部分。


hibachi41.JPG
























同じタモで同じ回数漆を塗っているのに、木取った木が違うとこんなに色の差がでました。


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それに炉を引っかけます。

下の引き出し部分との仕切りまでの空間は20mm程空けています。


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同じく別塗りしていた取っ手や引き出し、焦がし縁をつけるとこんな感じ。
日が経つと色が透けてくるのが漆の特徴でもあります。なので、透けてくることを想定して濃いめに塗っておくものなのだそうです。


おまけ

hibachi45.jpg



































塗ってるMっちゃんとK籐さん

欅に塗っています。いい色!

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色漆。木材工芸科の人の作品。

はけで塗って、乾かして、研ぐを繰り返す。
拭き漆よりはるかに難しいです。


hibachi49.JPG



































色漆2。

乾くとまた色が渋くなります。
きれいな色がたくさんあって楽しそう!


技能祭もなんとあと1週間後!
早い〜。作業も大体みんな終わってて、終わった人は終わってない人の手伝いなどしています。
来週からは技能祭の準備に入ります。いよいよ来たーって感じです。
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2009/03/01(Sun) 01:16:59
火鉢が明日完成です。
塗装は拭き漆という方法でやりました。
6回か7回塗ったのですが、今回は漆を塗る前までの作業を紹介します。

和家具で漆を塗るので欅が一番良いのでしょうが、高級な材料で失敗するのがこわくて「タモにします」と先生に言いました。。
欅に目が似ている物としてはセンがよく使われます。タモや栗も漆塗りにはよく使われます。


hibachi9.JPG

















まずは材料の隠し蟻の加工です。
機械で取れるとこは機械で取ります。

蟻の加工の前に鉋がけはしっかりやっておきます。
加工後だと蟻のサイズが変わってしまうからです。



hibachi7.JPG

















後は手加工です。これはオスの方です。
下の留めのとこは最後にルーターで取ります。


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がっちりウレタンボンドで固めます。

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後でRを取るので、角は平らな部分を残して加工しました。

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Rを取るとこんな感じになりました。
目地払いと仕上げ鉋もかけます。


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引き出しが入る部分は組む前に糸鋸などを使ってくり抜いておきました。


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切り抜いた部分は刃物の厚み分の隙間が出来てしまうので、2mmの
縁をまわします。

hibachi14.JPG



































縁の方がちょっと出ていてかまぼこ面に削ってあります。
もちろん留めでくっつけます。
材料はウォールナットです。

hibachi15.JPG



































台輪を組んでいます。
留めの部分にはビスケットが入れてあります。

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これは焦がし縁という取り外し可能な枠です。古くから使われているのは
黒檀や黒柿などの堅い木です。今回はきれいで堅い桜の木があったので、それを使いました。

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一度ウレタンボンドで固め契り用の溝を治具を使って入れます。
取り外し可能なので、ぶつけたり落としたりする可能性の高い部分です。丈夫につくらないといけません。

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蓋の加工です。
留め端嵌めというのに挑戦です。
反り止めとして、両端に材料を嵌めます。


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本体には厚みの中心部にほぞになる部分を残し、嵌める方には溝を入れます。ルーターを駆使しないといけません。
本体の方は表と裏両方からの加工をしないと行けないので、精度を出すのが難しい!やや失敗で先生に直してもらいました。チーン。。

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そして、蓋の裏の部分に節があったので、飾りの意味も兼ねて彫って埋めます。四角でも丸でもなんでもよいのですが、和家具っぽく蝶々型にしてみました。

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トリマーで彫ったところ。隅はノミで直して欅の色のきれいな物を埋めました。

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次は、本体に取り付ける取っ手の加工です。
型を2種類作って、ルーターのセンターピンも2種類使って表裏に型を張り替えながら形を作っていきます。
言葉で説明するのは難しいので省略。。
材料はカバです。


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あとはノミや彫刻刀で形を整えていきます。

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こんな風になりました。
梅とか松とかの和のイメージで作ったんですが、何人かに「耳」と呼ばれてました。


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本体にもハンドルーターで穴を開けます。丁度良い大きさになるよう刃とガイドの誤差を考え型を作って穴を開けます。

hibachi32.JPG
























取っ手をつけたところ。


hibachi33.JPG



































蓋ものせたところ。
蓋の取っ手もハンドルータで型を作って穴を開け、取っ手は手で削ったものをはめました。


焦がし縁の内側を隅丸にしたり、面の取り方など細かいところにも手を入れ愛着が湧きまくりの一品になりました。(難しく危ない加工が多く、けっこう先生に手伝って頂きました。。)
ほしいほしい〜。でも抽選品になってしまった。

漆塗りの様子はまた次回紹介します。
中に入れる銅の箱ももうすぐ納品されるのではないかと思います。ちゃんと入りますように。
2009/02/22(Sun) 17:17:38
勝手にみんなの作っているものシリーズ part3
(ほぼ全部去年の12月の写真です。)

minna6.JPG

























SのぶちゃんのデスクとN岡くんの椅子塗装中。

minna7.JPG

























そして塗り上がったSのぶちゃんのデスク。

この写真ではわかりにくいけど、飾りの溝と立体の象嵌?がポイント。

minna8.JPG






































M谷さんのJ16レプリカ。

ラッカーつや消しクリアの塗装で仕上げてました。
ナチュラルな色がきれいだな〜。
これはカバかな。本物はビーチだったっけ?


minna9.JPG

























Sちゃんのローテーブルの天板。

全体にRがとってあって、ランバーコアの天板に縁の材料を合わせるのが難しそうでした。
型を作って、ハンドルーターで削る作業です。


minna10.JPG






































でもきれいにくっついてた。すごい!


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Mっちゃんの衝立ついに完成!

細かい手作業の積み重ね、すごいです。お疲れ様です。
私だったら途中で部品を踏み潰して割ってそう…。


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Nみさんの寄せ木テーブル塗装前。
固いナラの木にさすがの丁寧な仕事っぷり。

minna13.JPG

























こだわりの部分。
蟻の加工がきれいだな〜。

minna14.JPG

























塗装後。
いい感じの色になってます。

minna15.JPG






































S木さんのドレッサー

中を開けると…

72e0c7dc.jpeg






































移動式の鏡が入ってます。鏡の角度も変えられます。
軽くデスクとしても使えるし

これ、ほしいです!
めちゃんこかわいい〜。


c47765a1.jpeg

























A山さんのチェスト塗装前

組子がすごいきれい。
ほんと器用だなぁ。

minna18.jpg






































Sのぶちゃんの欅の八角膳。イェーイ。

脚が転んでて、ほぞで天板と脚が組んであって、加工に頭使う感じのやつです。
天板は刳り物の様になってます。

漆を塗るのでペーパーがけはぬかりなく、丁寧に。

欅は削ると強い匂いがします。



番外編
minna19.JPG

























大掃除中。

旗持ってるみたい。


minna20.JPG

























バンドソーの刃。

ある日これの刃物洗いを命じられました。
大変でした。


minna21.JPG






































バンドソー本体。

掃除が終わるまで使えない。


minna22.JPG

























溢れかえる集塵機。

番号20番〜29番の人が掃除。


minna23.JPG

























椅子の座面の成型用の治具。

これに材料を挟んでプレスにかけます。
こうやって曲がった椅子の座面が出来るんですね。
(これはクッションを貼って仕上げるらしいです)


minna24.JPG

























裸で雪かき。

minna25.jpg






































ちょうなで真剣白刃取り。

つぎのみんなの作っているものシリーズは技能祭前でしょうか。
2009/02/02(Mon) 22:53:05
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